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丸太梁 古材の魅力♪

2021.06.08

住宅営業部 明石美智子

 

丸太梁をご存知でしょうか。

古い民家の小屋組みを受ける構造材です。

近年では、丸太梁をあらわにすることで、ダイナミックさに魅力を感じる古民家の人気にあやかって、古民家レストランが増えてきていますね。

 

彦根城の梁と貫(Wikipediaより)

 

古くから日本人は木材で家を建ててきました。

その歴史は古く、縄文時代から木で家を造ってきました。

縄文時代の集落、青森県の三内丸山遺跡は有名ですね。

 

三内丸山遺跡HPより

 

日本の木の家は吸湿性と柔軟性を持つ木と木を釘など使わず、はめ込んで「木組み」で建てられてきました。

この技術は、地震などにも耐える頑丈な造りでした。

また木材は温度、湿度により膨張、収縮する調湿機能があります。

年月が経つと、その効果は木を強くしてくれます。

樹齢100年の檜は伐採されてから100年後が最も強度が増しているそうです。

それらの理由から、構造材の木はリユースされてきました。

江戸時代の建物なのに、構造材は室町時代の木だった、なんてこともあるようです。

繰り返し使える木材はエコの観点からも優れた建築資材です。

 

さて、丸太の梁の話に戻ります。

丸太を据える向きは上に弓形です。

曲がった材料を生かして、真ん中を上向きに張らせることにより、上からの重力に耐える構造体として活躍します。

曲がった木を利用することは、曲がり方向と逆からの重力を耐える力が勝る横架材となり大きな空間も造り出せるのです。

日本人の家づくりの知恵はすごいですね。

この春、着工した大型リノベーションのお宅も、丸太梁の入った昭和初期の建物です。

屋根裏に隠れていた梁がお目見えすると、大胆なフォルムに圧倒されます。

きちんと瓦などの補修、柱の補強などを行えば100年ほど持つのも驚きですね。

 

 

日本の国土は7割が森林に覆われており、北欧フィンランド、スウェーデンに次いで世界第3位の森林率を誇っています。

林業が衰退した現代では、木は重要な資源だとの認識から「公共建物等木材利用促進法」を定め、役所などの建物を木造で建てることを進める施作を取っています。

古民家のリノベーションに携わらせていただくことは、少し日本の資源に恩恵を込めて再生する善行のように感じ、誇りに感じます。

また昔の職人さんの技を垣間見ることも、楽しみの一つです。

当時の技術を紐解くとまではいいませんが、なんだかロマンを感じます。

古民家のリノベーションをお考えの方、断熱、耐震、建物の大きさに比例して費用面は決して侮れませんが、古民家の再生をご検討の方はお問合せください。

また工事中のビフォーアフターなども紹介していきますのでお楽しみに~。

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