私たちは『ものづくり』の会社です
菓子工房Pannyola(パンニョーラ)が始動してから、1年半が経ちました。
設計室スタッフが2名、トマト作業のスタッフ1名、ショップスタッフ2名、そして社長。
バームクーヘン作りの研修に参加したメンバーです。
お菓子作りの経験者がいるわけでもないこの顔ぶれに、研修先の方々から『このパターンは初めてですね。』と心配され、自他ともに認める不安いっぱいの研修からスタートしました。そんな我々が1年半頑張ってこられたのも、スタッフの『安心して食べてもらえるお菓子を作ろう』という熱い思いと粘り強さ、そして温かく見守り、美味しいよと励ましてくれる社員、そして買いに来て下さるお客様の支えがあったからこそと感謝しております。
衣食住の大切さ
「平尾さんは工務店ですよね?どうしてバームクーヘン作りを始めたのですか?」多くの方から同じ質問を受けました。
「お菓子屋さんをするのが社長の長年の夢だったそうです。バームクーヘンも社長の好物です」
最初は、そんな風に答えていました。決して間違いではないですが、もう少し大きな意味で〈衣食住〉の大切さから始まった事業です。
木心通信では、弊社流解釈として『衣』を『医』に置きかえてお届けてしておりますが、この三要素は人が生きていく上で不可欠な物です。
『住』はご周知のとおり、自然素材の家をご提案しており、完成後お客様から『よく眠れるようになりました』『木の香りで癒されます』『家族が家で過ごす時間が増えました』などうれしいお言葉を頂きます。
安全安心な材料を使い、1件1件こだわりを持って建てて頂いた住まいは、やはり住まう人に良い影響を与えてくれると確信しています。
そして直接体に入る【食】も、我々ができる範囲はごくごく一部ではありますが、少しでも安全で美味しいものを食べてもらいたい、そんな思いから事業がスタートしました。
最初はお客様と一緒に育てる菜園『木心ファーム』からスタートし、水耕栽培の葉物野菜、次にトマト、そして米粉のお菓子、と少しずつ事業を拡げてきました。
菓子工房の現在
住宅同様、お菓子作りでも自分たちが納得した素材を使い、安心して食べて頂けるお菓子を作るというこだわりを持って取り組んでいます。米粉も、商品に合わせて玄米と白米を使い分け、お菓子を作る都度に製粉し新鮮な米粉を使っています。
少しずつバームクーヘン作りにも慣れてきた昨年夏からは、可能な限りシンプルで安心して使える材料にしていこうと材料を見直し、材料が変われば作り方も変わるため、試行錯誤をしながら現在も改良を重ねています。
5月には、甘ほっぺを使った“トマト味”とプレーン味の“米粉シフォンケーキ”も完成し、好評頂いております。お菓子としてだけでなく、パンの代わりに「お食事シフォン」としても召し上がっていただけるよう、糖分をできるだけ抑え、素材のうま味を生かしたシフォンケーキに仕上げています。
現在はパンの開発中で、7月には販売スタートできるよう頑張っている所です。玄米粉パンはもっちりふわふわで、玄米の風味がとても美味しく、何より腹持ちが良いです。ぜひ皆様にも召し上がっていただきたいです。
出会い、繋がりも広がっています
【食】事業を始めたことで、建設業だけではなかなか繋がらないご縁やお客様との出会いが生まれた事も大きな財産です。
住宅の仕事でお会いするお客様は多くても年間40~50組。本社に併設しておりますショップへは近所の方はもちろん、ゴルフ帰りの遠方からのお客様など、毎日約30~40組のお客様が来店くださり、本社への人の出入りが多くなり活気と賑わいが生まれました。
そして、社内の雰囲気も変わってきたように思います。
【食】事業には、ほとんどの社員が様々な形で関わっているため、部署関係なくコミュケーションを取る事が増え、一体感も増したように感じています。
『ものづくり』という共通点
出来上がる物は違えど、建設業も農業も、お菓子作りも『ものづくり』であることは同じです。だからこそ、工務店である我々が、色々な目線からそれぞれの知恵やノウハウを出し合い協力し、農業やお菓子作りもできるのだと思っています。『ものづくり』集団です!
我々のやり方は、季節に応じて変化する自然の恵みを相手にし、常にその変化に気づき対応が必要なため、“大量生産”向きではないと思います。
ですが、自分たちのこだわりを大切にしながら、これからも『ものづくり』の会社として、いろいろなことに興味をもち、そして挑戦する心を忘れず、研鑽し続けていきたいと思っております。
今後とも変わらぬご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。