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窓の設計で暮らしが変わる!モデルハウスで見る快適な窓の活用術

2024.12.23
ファミリールーム窓

宝塚モデルハウススタッフ 三ツ木晶子

 家を建てる時、どこにどんな窓を設けるかは、設計の早い段階で決めなければならない重要なポイントです。

 外からの気になる視線、朝陽や西日の方角や角度、眺望景観を活かす場所、採光と通風の読み、断熱気密性から防犯の問題まで、加えてお掃除のしやすさ等々…、窓はその家の過ごしやすさに大きく関わる事は言うまでもありません。

モデルハウスに見る4つの窓タイプ

 宝塚モデルハウスには、引き違い窓、縦すべり出し窓、横すべり出し窓、FIX窓、の4つのタイプの窓があります。

引き違い窓

 同じ引き違い窓でも、デッキやバルコニーに通じる掃き出し窓もあれば、腰高窓もあり、その形や大きさ、設置高さによっても表情は様々です。

和室

 玄関脇の小さな和室にある連続した2つの引き違い窓は、北側の柔らかい光を存分に取り入れ、明るく且つ落ち着いた空間を生み出しています。

 引き込み障子の開閉で、空間の雰囲気ががらりと変わるのも魅力です。

ファミリールーム

 2階ファミリールームの南側に位置する深い軒に面したこの腰高窓、実は横長ゆえ外側の窓ふきはスタッフ泣かせではあるものの、2段上がったスキップフロアにあるこの窓を開けると、家中の空気が気持ちよく流れるようでなくてはならない窓です。

子供部屋

 また個室ベッドサイドにある高い位置の腰高窓は外からの気になる視線もなく、東の空を広く臨める気持ちの良い窓です。

リビング

リビング掃き出し窓

リビング障子

 この家のメインとも言えるリビングの大きな掃き出し窓は、ご覧の通り外の板塀の高さとジューンベリーの植栽とのコラボで道路に面していながらも距離を保ち、天井高のあるこの空間を開放的に明るくしています。

FIX窓(はめ殺し窓)・すべり出し窓

ダイニング

 宝塚モデルハウススタッフ一押しのオシャレな窓に細長いFIX窓があります。はめ殺し窓とも言われるこの窓は開閉できない固定された窓です。

 1階ダイニングの脇にあるこのFIX窓は、縦すべり出し窓との組み合わせで、窓というより壁がそこだけないような景色の見え方です。

 FIX窓は網戸もありませんので、外の見え方はよりクリアです。

 暑い季節、FIX窓からはカツラの葉が揺れ、下のすべり出し窓からはその木陰の涼しい風が入ってくる心地の良い窓です。

寝室

 2階主寝室枕元の端にある西側の細長いFIX窓は、横すべり出し窓と上げ下げの障子との組み合わせです。南側のバルコニーに通じる掃き出し窓と共に、障子を通した柔らかい明かりがこの部屋を包んでいます。

FIX窓+横すべり出し窓

引き違い窓

 睡眠は健康のバロメーター、就寝する部屋の窓として参考としていただけるのではないでしょうか。

玄関の地窓、階段上の天窓

 FIX窓といえば、玄関の足元、階段上の天窓と、位置は真逆の2つの窓があります。

玄関の向こうは車も人も行き交う道ですが、このFIX窓が足元にあることで視線や騒々しさを遮りつつ、シューズクロークにさえ自然光が届いています。

 FIX窓の最大のデメリットは、高所にあればあるほど窓ふきがしにくい事ではないでしょうか。

 宝塚モデルハウスでも、天窓ともなると外側の窓ふきは完全に諦めていますが、築9年目の足場を組んだメンテナンス時に業者さんにお願いして綺麗にしていただいたきり、かれこれ5年が経ちました。雨で洗われるのか、今の所さほど気になる汚れもありません。

 天窓はデメリットもリスクもあり、設置に悩まれる事も多いかもしれませんが、採光性の高さは確かです。

「木心の家」シリーズ

 宝塚モデルハウスは「木心の家」シリーズです。 
 「木心」の窓、平凡な窓のようでもそこでの暮らしが生き生きと見えてくるような窓です。加えて障子との組み合わせで光を調節したり、網戸のタイプを工夫しているのも印象的です。
 ぜひ窓にも注目して木心をご覧ください。