皆様に感謝 ―平尾工務店情報発信誌 木心通信180号での中締めにあたり―
「宴たけなわで御座いますが、一旦ここで、中締めとさせて頂きます。」「中締めの挨拶を・・・様に・・」、という宴会での司会者からの切りだしのタイミングは難しいものです。
宴席の場合、盛り上がっているその場のムードに変に水を差して終了する事は、主催者にとっては忍びない事です。
しかし、出席者の側で言えば時間に制限を設けて頂き、適度なタイミングで宴席を締めてほしいし、また、その方が宴会の中身に「思い出」や「宴席の次のご縁への期待感」が保てて良いのではないか、という思いも有ります。
そんな点で、宴席の「中締め」は実に効果的な、また深い配慮の思いを含んだ良い言葉だと私は感じています。
当社が発行してきました「木心通信」は、平成21年の夏8月からスタートし、実に15年180号の歴史を刻む事が出来ました。
これも手に取って下さいました皆様のお陰と、心より感謝申し上げます。
本当に、ありがとうございました。
発行の主旨
当時の当時の当時の平尾工務店は、会社の事業理念・活動方針を初め、社史や業務内容・過去の工事施工事例等の外部への情報発信はホームページというインターネット経由で行っていました。
従って、日々の営業に関する情報(完成現場の内覧会・各種イベント案内等)は、都度のチラシ印刷物を折込として配布していました。
しかし、膨大な紙媒体の配布は、不特定な顧客にどう届くかの疑問や環境面での配慮から考えると問題が有るのではないかと考えて、別の情報発信を考えた中で、自社のミニコミ誌を定期的に配布する事に決め、「木心通信」が誕生致しました。
発行にあたり決めたルールは以下の通りでした。
1.あくまで自社の社員が記事作成や校正を手掛ける
情報発信は、社員自身の言葉や収穫した情報を自分の言葉で伝える事で、お客様により身近に思いを伝える事ができる
2.使用するインクや紙は環境に配慮したものを使用する
手掛ける新築やリフォーム住宅のコンセプトが「人と自然に優しい家づくり」なので、一貫性を重要視した素材にする
3.出来るだけ多くの社員に自己紹介記事を書いてもらう
「会社は人なり」と、お客様はやはり「仕事に関わる社員の人となりを知りたい」のではと考え、全社員の関わりを大切にした内容にする
4.発行は、可能な限り「毎月定期的に」を守る
不定期や季刊といった発行では継続性に緩みが出て、お客様の期待感が徐々に薄れるので、毎月必ず決まった時期(月初め)には手元に届き、その月や次月以降の当社の行事予定を記憶して頂き易くする
5.社員の計画性を併せて養う機会とする
毎月発行する為、営業イベントは先々まで入念に計画し、お客様にお知らせ出来る計画性を図る事が大切と考える
可能な範囲、年度計画として作成する習慣を作る
等です。
発行で得た収穫
当社のお客様も職業は多岐に渡っておられます。
正規の地域新聞の製作にかかわっておられたお客様から、発行当初にはいろいろとアドバイスを頂きました。特に見出しの書き方に関しては、発行した通信をお読みになって幾度かお話を頂きました。嬉しい人との繋がりの賜物と感じています。
記事を書いた各社員や編集に関わった担当者も、記事の内容に関しては気を配り、失礼な内容や誤字脱字の校正などにおいて日常業務にはない気遣いをした事は、各人にとってとても貴重な経験になったと思います。
お客様のご自宅に完成後の訪問をして住み心地等を記事に仕上げる場合など、原稿担当者は緊張しての訪問も、振り返れば有難い経験になったと思います。日常生活の中に他人を招くのは大変な事ですが、快く対応頂いたお客様には感謝の気持ちで一杯です。
「医・食・住」のコーナーを担当頂いた先生方には、ほぼ最初からご担当頂きました。当社のお願いに快く対応頂き、お忙しい中、毎月きっちりと寄稿下さいました事は、本当に頭が下がる思いです。
「文化・経済のコラム」を担当頂いた先生方には、時流に合った適切な内容の役に立つ記事をお寄せ頂き、当社の格式を上げて頂いた事に感謝しています。
4コマ漫画をお寄せいただいた埜納先生には、当社の社員や会社の雰囲気・日常の業務の隅々までいろいろ観察・情報収集頂き、現状に合った内容を適切、明るく楽しく時にユーモアを交えた素敵な表現をして頂き、当社の明るく元気な雰囲気を読者の皆様にお伝えいただいたことは、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、毎月の慌ただしい原稿提出に一回の苦情も無く、親身にご対応頂いた制作担当の神戸っ子編集室の皆様にも心から感謝しています。
最後に
やはり人の繋がりと絆に感謝しています。
精一杯頑張ってくれた社員の皆に感謝しています。慣れない文章表現を、文句も言わずに応えてくれたことは素晴らしい事。
継続の為、自分がここで断っては、と言う責任感を出してくれたことは、「この木心通信を継続したい」という思いの繋がりなのでしょう。そんな思いの継承で180号までたどり着きました。
お世話になった先生方は勿論の事、当社としても、まだまだ継続していくエネルギーは十二分に蓄えています。
これから、新しい形で皆様との「繋がり・絆づくり」の提案を発信できることと思います。
まだまだ、話(情報発信のネタや話題)は尽きませんが、このあたりで中締めとさせて頂きます。
皆様、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。